第5回:雪だるま式に増えるー複利効果

複利の効果って聞いたことございますか?複利とは、得た利息を再投資に回すことで、利息が利息を生む投資方法のことです。
例えば、100万円を年率1%の1年の定期預金に預けたとします。(そんな金利も現在の日本の銀行ではもらえませんが)
1年目の利息は、100万円の1%ですので、利息が1万円もらえます。
2年目これを再投資して、101万円の年率1%の定期預金に預けます。
2年目は、1万1千円の利息が得られ、合計102万1千円になります。これを10年間続けると、110万4622円に増えます(税金はかからないとします)。
1%だとこの程度ですが、3%ととなるとどうでしょうか?
3%だと10年で134万3916円になります。
5%だと10年で162万8894円です。
利息を再投資して、利息が利息を生むようにした場合、長年おいておけばおくほど増えていくしくみです。投資の場合はどんどん増えていきますが、逆に借金の場合は借金が雪だるま式に増えていきますので、借金は一刻も早く、利息と元金を返済してくことが必須です。
投資信託でも、この複利の仕組みが効果的に使うことができます。投資信託には株式の配当金があります。これを「再投資」に回すことで、複利の効果を使い、雪だるま式に資産を増やしていくのです。
投資信託の中には「毎月分配型」の投資信託がございますが、毎月分配型は避けた方がよいでしょう。毎月分配金をもらえるのは一見よいような気がしますが、
①分配金に毎月税金が約20%かかる(NISAの場合は非課税)
②毎月分配しているので、複利効果がえられず単利になる(利息が利息を生まない)
のです。
実は、私も「複利」の仕組みがよく理解できておらず、最初に投資信託を選択したときは、証券会社おすすめの「毎月分配型」を積立購入してしまっておりました。数年後、分配金は増えていますが、毎月税金がかかってしまっており、分配型でない投資信託とくらべると、あまり増えておりませんでした。もっと勉強しておくんだった。。。ですが、これも勉強の一つです。自分で手をつかって、頭を使って覚えないと、何事もうまくいきません。