出口治明さんの講演会にいってきました。フランクで身軽な学長さん

出口治明さんの講演会、元ニッセイ幹部の時短のススメ
4月初旬、大阪に元ライフネット生命社長・出口治明さんの講演会に行ってきました。身内の40人ほどの勉強会に、交通費のみでいらしてくれる身軽さです。4月から立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に就任され、講演で大学のPRをされるので、謝礼なしで飛び回っているのだそうです。なんて腰の低い、フランクさなのでしょう。感動します。当日は主催友人のPCが接続できず、私のPCを使い、講演していただくことに!PCがバージョンアップしたかのような、動きっぷりでした。
もともと、出口さんの書籍やインタビューで、「時短勤務」や「少子化対策」、「資産形成」など、共感する部分が多くあり、尊敬していました。出口さんは現在70代で、ちょうど私のお世話になった上司世代です。出口さん世代が現役サラリーマンだった時代は、高度成長まっただ中で、女性は家で子育て、男性はモーレツに働く時代です。しかも出口さんは日本生命で偉くなられていた超スーパーサラリーマン。そんな方から「働き方を変えないと、これからはダメですよ」と言われると、世の男性陣には響くだろうなーと思っていました。
「古典を読みましょう」&「ヨーロッパのライフスタイルを!」
さて、講演の内容は、古典を読みましょう!ということで、おすすめ古典シリーズがずらっと出ていました。本を読むのは好きなのですが、古典はあまり手を出していなかった私。ついに古典デビューです。まだまだ学ぶこと沢山ありますね。
そして、「フランス流にいけば、待機児童問題はすぐ解消します」とのこと。統廃合されて使わなくなった小学校などを、保育園にすればよい(なるほどー)。
さらに、シラク3原則の紹介をされてました。
【シラク三原則】
「子どもを産む、産まないは女性固有の権利。しかし子どもを産みたい時と女性の経済状態が一致するとは限らないので、かい離は国家ができるだけ埋めるようにする(子どもをたくさん持っても新たな経済的負担が生じないようにする)」「原則無料の保育支援」「(育児休暇から)職場復帰するときは、育児休暇の間、ずっと勤務していたものとみなして職場は受け入れなくてはいけない」(出口さんの日経新聞の記事はこちらです。2015年)
うーんわかるけど、ずーっと独身で子供を産む機会を逃してしまった私は、自分事ととらえられず、「改革していかないといけないよね」と考えるくらいです。結婚すらできないので、現実味がわかない。子供産むことは更に遠い現実、どうしても自分事と捉えられないのです。
しかし、ヨーロッパでは「女性が第一子を産んでから、相手がちゃんと結婚生活を維持できるか考えて、それから結婚」「そもそも男性が働かない」「フランスでは婚外子が一般的」など、ヨーロッパの考え方を目にする度に、「日本も婚外子容認していかないと、子供産まないよな」と、思えてきました。最近はシングルマザーは増えてきたけど、未婚の母はまだまだ少ないと思います。「婚外子が一般化する文化」となってきたら、子育てもしやすくなりそう。でも、日本ではまだまだ難しいだろうな。議員さんが、婚外子沢山作っても、マスコミに袋叩きだろうし。一般的な風潮も変わってほしいなと思います。
出口治明さん、最後に本のサインをいただきました。
最後に、出口さんに本のサインをいただく際に質問してみました。
たまみ: 「結婚したかったんですけど、47年間、ご縁なかったんです」
出口さん: 「えーそんな!もったいない。これからあるかもよ!」
なんて、やさしいお答えなんでしょう。婚外子が普通になる文化となったら、出生率も増えるかもね。