闘病記を出版する:星湖舎

星湖舎の金井さん、NHKで紹介されました

大阪の闘病記を出版する会社「星湖舎(せいこしゃ)」が、NHKニュースで特集されました。

データベースの解析と、1個人の闘病記の違い

私は製薬会社勤務で、薬のデータを紹介するのが仕事でしたので、患者背景をそろえたデータを科学的論拠に基づき紹介するのですが、患者背景なんて、正確になかなかそろえられないのです。食事や睡眠時間など、全く背景がそろった人なんていないのです。そこをなるべくそろえて、薬を投与し、データをとるのですが、恐ろしくお金がかかります。日本人のデータをそろえようとすると、さらにお金がかかります(他のアジア人と比べても、日本人は単価が高いのです)。

そんななかでも「薬を投与して、良くなったよ」と聞くととても嬉しいものです。何が功を奏すかわからないのが、病気の治療でもあります。そんな中、一人一人の闘病記は、病気を持った人の貴重な資料にもなりますし、とても勇気づけられるものです。「がん放置療法」も2012年ではセンセーショナルでしたが、今はその後7年もたち、良い抗がん剤もどんどん出ています。それらを使って科学的にがんが消えている人も多くいます。逆に「笑ってガンが消えた」人もいますし、ヨガ、温泉にいった、などなどでがんが消えた人も多くいます。

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闘病記は1例報告だけど、たくさん読めばデータベースとできる

7年前の2月、父が肺がんを宣告され、がんの書籍を読み漁っていた時期があります。その1年後、父は亡くなりました。糖尿病と肺がんを併発していて、血糖のコントロールがなかなか上手くいかず、末期は痛みも激しく苦しそうでした。その後も、がんの本を読み漁りましたが、衝撃の近藤誠著「がん放置療法のすすめ」がベストセラーになり、「抗がん剤治療って何なんだ?」と本気で思いました。その後、いろいろな本、論文を読んで思ったことは、「がんの背景は人それぞれだが、免疫力を高めることで、がんが消える人がいる」ということでした。

そんなN=1の出す出版社さんが、「星湖舎(せいこしゃ)さんです。学術論文も大切ですが、そこにはわからなかった気持ち、状況が闘病記には載っています。

実際に病気の背景は、一人一人違うもの。しかし、同じような病気の方がしている試行錯誤は、本人にとってとても支えになるものです。自分や家族が病気になったときはもちろんですが、周りの人のためにも、データベース収集のつもりで闘病記をよむのは支えになると思いました。

金井さんには、NPOの活動で、いつもお世話になっています。素晴らしいお仕事の出版社さんです。星湖舎ホームページ